宅建士の試験勉強を行う場合、「一体試験の何ヶ月前から勉強を始めたらいいのか?」という疑問は多くの方がお持ちだと思いますが、これは受験される方の基礎知識の有無や1日に取れる勉強時間によって開始する時期も変わってきます。
一般的には宅建士試験を全く知識がない状態から勉強して取得するには、約300時間程度の勉強時間が必要とされており、不動産業務に従事していて、ある程度知識がある方でも大体200時間は勉強時間が必要になってくると言われています。
まぁ、こうして時間を書くのは簡単ですが、特に働きながら資格取得を目指すサラリーマンの方なんかはどのくらいの時期から始めたらよいのか悩ましいところかと思います。
そこで本記事では、男性サラリーマン(妻子持ちの条件付き)の方を想定した勉強時間のシュミレーションと、そこから導き出される勉強の開始時期を割り出してみましたので、是非参考にしてみて下さい。
サラリーマンの勉強時間シュミレーション
まず最初にサラリーマンの方の一週間の生活を勝手にシュミレーションしつつ、週で勉強に充てられる時間を算出したいと思います。
まずここでポイントになるのは、平日と休日(土日)で勉強に充てられる時間が変わってくるという点です。
基本的に平日少なめで休日に平日の埋め合わせをするようなかたちになります。
◆平日(月~金)1日の勉強時間 | |
通勤中の電車の中(往復) | 1時間 |
帰宅後に嫁と子供が寝てから… | 1時間 |
平日合計 2時間×5日間 | 10時間 |
◆休日(土日)1日の勉強時間 | |
家族サービスの合間をみて | 1時間 |
やっぱり嫁と子供が寝てから… | 2時間 |
休日合計 3時間×2日間 | 6時間 |
◆1週間の勉強時間合計 | |
10時間(月~金)+6時間(土~日) | 16時間 |
◆1日の平均勉強時間 | |
16時間(月~金)÷7日間 | 2.29時間 |
◆合格までに必要な勉強時間(日数) | |
【基礎知識なし】300時間÷2.29時間 | 131日間 |
【基礎知識あり】200時間÷2.29時間 | 88日間 |
さらにこれを月数で割ると…。
◆合格までに必要な勉強時間(月数) | |
【基礎知識なし】131日間÷30日 | 4.36ヶ月 |
【基礎知識あり】88日間÷30日 | 2.93ヶ月 |
さぁ、答えにたどり着きました!
宅建士試験の合格に必要な勉強期間としては、基礎知識なしの方で約4ヶ月半、基礎知識ありの方で約3ヶ月というシュミレーション結果となりました。
ただ、皆さんよくお分かりの通り、人間はサボる生き物です。
これは私だけではないはずですw
恐らくこんなにキッチリと勉強をこなすことはできないと思いますので、1週間あたりに2時間の猶予(金曜日の飲み会やら家族のワガママやら)を持たせると、1週間あたり14時間、つまり平日休日関係なく1日あたり平均2時間の勉強で足りることになり、表を改めるとこんな感じに。
◆基礎知識なしの場合 | |
300時間÷1日2時間÷30日(1ヶ月) | 5.0ヶ月 |
◆基礎知識ありの場合 | |
200時間÷1日2時間÷30日(1ヶ月) | 3.4ヶ月 |
少し期間は延びてしまいますが、まぁ現実的に考えればこの辺が妥当なラインではないでしょうか?
この数字から具体的な試験勉強の開始時期を算出すると、本試験が10月中旬頃になるため、基礎知識なしの方で4月頃から、基礎知識ありの方で6月頃から始めれば充分間に合う計算になります。
4月といえばちょうど始まりの時期でもあるので、気持ち的にもちょうどいいタイミングで始められるのではないでしょうか。
まぁ4月から始める場合は、すぐにGW(がっつりサボるウィークw)が待ち構えているので、そこでいかに気持ちを切らさないかが重要になってくるでしょうね。
一度気持ちが切れたら持ち直すのは結構シンドイので注意です!
まとめ
今回は妻子持ちサラリーマンの方を想定した勉強時間配分でシュミレーションをしてみましたが、やはり人それぞれ1日の中で勉強に充てられる時間というのは変わってくるものです。
この記事のシュミレーションに近い方はそのまま参考にしていただければOKですが、少々異なる場合は、1週間単位で勉強に割ける時間を算出して、勉強開始時期をシュミレーションする流れがベターかと思います。
また、言うまでもありませんが、「もっと短い期間で資格を取りたい!」という方は1日の平均勉強時間を上げたり、大型連休(GWやお盆)の間に猛特訓したりして調整して下さいね!