2023年10月15日(日)に実施された2023年度(10月実施分)の宅地建物取引士試験の試験結果が RETIO(不動産適正取引推進機構)のホームページにて公表されましたので、こちらのサイトでも情報をまとめてみました。
今年の結果データはもとより昨年の試験結果も洗ってみましたので、去年のデータと見比べながら今年はどんなもんだったのかを見比べれるようにしてみました。
あと、最後に総括も載せてますので参考にしてください!
2023年度(10月実施分)宅地建物取引士試験の試験結果
申込者数
種別 | 今年度 (2023年10月実施) |
昨年度 (2022年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 233,867人 | 231,005人 | +1.2% |
(男) | (154,355人) | (153,498人) | (+0.6%) |
(女) | (79,512人) | (77,507人) | (+2.6%) |
登録講習修了者 | 55,229人 | 52,851人 | +4.5% |
(男) | (34,947人) | (33,575人) | (+4.1%) |
(女) | (20,282人) | (19,276人) | (+5.2%) |
合計 | 289,096人 | 283,856人 | +1.8% |
受験者数
種別 | 今年度 (2023年10月実施) |
昨年度 (2022年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 183,869人 | 179,048人 | +2.7% |
(男) | (120,629人) | (118,142人) | (+2.1%) |
(女) | (63,240人) | (60,906人) | (+3.8%) |
登録講習修了者 | 49,407人 | 47,000人 | +5.1% |
(男) | (31,219人) | (29,760人) | (+4.6%) |
(女) | (18,188人) | (17,240人) | (+5.5%) |
合計 | 233,276人 | 226,048人 | +3.2% |
受験率
種別 | 今年度 (2023年10月実施) |
昨年度 (2022年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 78.6% | 77.5% | +1.1% |
(男) | (78.2%) | (77.0%) | (+1.2%) |
(女) | (79.5%) | (78.6%) | (+1.0%) |
登録講習修了者 | 89.5% | 88.9% | +0.5% |
(男) | (89.3%) | (88.6%) | (+0.7%) |
(女) | (89.7%) | (89.4%) | (+0.2%) |
合計 | 80.7% | 79.6% | +1.1% |
合格者数
種別 | 今年度 (2023年10月実施) |
昨年度 (2022年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 28,098人 | 30,374人 | -7.5% |
(男) | (18,004人) | (19,748人) | (-8.8%) |
(女) | (10,094人) | (10,626人) | (-5.0%) |
登録講習修了者 | 11,927人 | 8,151人 | +46.3% |
(男) | (7,101人) | (4,787人) | (+48.3%) |
(女) | (4,826人) | (3,364人) | (+43.5%) |
合計 | 40,025人 | 38,525人 | +3.9% |
合格率
種別 | 今年度 (2023年10月実施) |
昨年度 (2022年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 15.3% | 17.0% | -1.7% |
(男) | (14.9%) | (16.7%) | (-1.8%) |
(女) | (16.0%) | (17.4%) | (-1.5%) |
登録講習修了者 | 24.1% | 17.3% | +6.8% |
(男) | (22.7%) | (16.1%) | (+6.7%) |
(女) | (26.5%) | (19.5%) | (+7.0%) |
合計 | 17.2% | 17.0% | +0.2% |
合格基準点
本年度(2023年度)の合格基準点
50問中36問以上正解した者を合格とする。
(登録講習修了者は45問中31問以上正解した者を合格とする。)
昨年度(2022年度)の合格基準点※参考情報
50問中36問以上正解した者を合格とする。
(登録講習修了者は45問中31問以上正解した者を合格とする。)
宅建士試験の過去20年間の試験結果推移
試験結果からの総括
まずは、宅建試験に合格された方はおめでとうございます!
今年も多くの宅建受験生が試験に臨まれた結果となっており、昨年の10月試験と比べて受験者数が約3.2%アップと宅建資格の需要の高さがうかがえますね。
また、試験問題の内容としても「長文問題が多い(増えている)」「判例文・権利関係でも個数問題が出題」「宅建業法の出題の仕方に変化」など、受験生を惑わすポイントが顕著に増えている点からも単純に市販のテキスト、過去問集を1~2回せば受かるような簡単な試験ではなくなってるのは明らかだと思います。
あと、試験結果の情報より読み取れるのが「登録講習修了者」の合格実績が異常に良い点が挙げられます。
通常は通常受験者の合格率よりも登録講習修了者が対象良い程度に収まるもんなんですが、1.5倍前後の差が付くのはかなり異常な状況だと思います。
おそらく問45~50の一般正答率がすこぶる悪いのが影響しての結果だと思いますので、こういう事態に備えて次年度試験に向けては5問免除の登録講習が受講できる方は抑えておくのが吉だと思います!
試験の合格率に関してはここ20年間の推移を見ても分かる通り、15~18%の間で推移しており決して簡単な試験ではありませんので、今年残念だった方、これから目指す方は十分準備して試験対策を行うようにしましょう!
参考:試験の考察動画
参考:試験結果関連
令和5年度宅地建物取引士資格試験(10月実施分)結果の概要(PDF) | RETIO 一般財団法人 不動産適性取引推進機構
令和5年度宅地建物取引士資格試験(10月実施分)合否判定基準及び試験問題の正解番号(PDF) | RETIO 一般財団法人 不動産適性取引推進機構