2022年10月16日(日)に実施された2022年度(10月実施分)の宅地建物取引士試験の試験結果が RETIO(不動産適正取引推進機構)のホームページにて公表されましたので、こちらのサイトでも情報をまとめてみました。
今年の結果データはもとより昨年の試験結果も洗ってみましたので、去年のデータと見比べながら今年はどんなもんだったのかを見比べれるようにしてみました。
あと、最後に総括も載せてますので参考にしてください!
2022年度(10月実施分)宅地建物取引士試験の試験結果
申込者数
種別 | 今年度 (2022年10月実施) |
昨年度 (2021年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 231,005人 | 201,688人 | +14.5% |
(男) | (153,498人) | (134,677人) | (+14.0%) |
(女) | (77,507人) | (67,011人) | (+15.7%) |
登録講習修了者 | 52,851人 | 55,016人 | ー3.9% |
(男) | (33,575人) | (35,261人) | (ー4.8%) |
(女) | (19,276人) | (19,755人) | (ー2.4%) |
合計 | 283,856人 | 256,704人 | +10.6% |
受験者数
種別 | 今年度 (2022年10月実施) |
昨年度 (2021年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 179,048人 | 160,868人 | +11.3% |
(男) | (118,142人) | (106,836人) | (+10.6%) |
(女) | (60,906人) | (54,032人) | (+12.7%) |
登録講習修了者 | 47,000人 | 48,881人 | ー3.8% |
(男) | (29,760人) | (31,202人) | (ー4.6%) |
(女) | (17,240人) | (17,679人) | (ー2.5%) |
合計 | 226,048人 | 209,749人 | +7.8% |
受験率
種別 | 今年度 (2022年10月実施) |
昨年度 (2021年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 77.5% | 79.8% | -2.3% |
(男) | (77.0%) | (79.3%) | (-2.4%) |
(女) | (78.6%) | (80.6%) | (-2.1%) |
登録講習修了者 | 88.9% | 88.8% | +0.1% |
(男) | (88.6%) | (88.5%) | (+0.1%) |
(女) | (89.4%) | (89.5%) | (-0.1%) |
合計 | 79.6% | 81.7% | -2.1% |
合格者数
種別 | 今年度 (2022年10月実施) |
昨年度 (2021年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 30,374人 | 27,152人 | +11.9% |
(男) | (19,748人) | (17,695人) | (+11.6%) |
(女) | (10,626人) | (9,457人) | (+12.4%) |
登録講習修了者 | 8,151人 | 10,427人 | +17.1% |
(男) | (4,787人) | (6,180人) | (ー22.5%) |
(女) | (3,364人) | (4,247人) | (ー20.8%) |
合計 | 38,525人 | 37,579人 | +2.5% |
合格率
種別 | 今年度 (2022年10月実施) |
昨年度 (2021年10月実施) |
対前年比 |
通常受験者 | 17.0% | 16.9% | +0.1% |
(男) | (16.7%) | (16.6%) | (+0.1%) |
(女) | (17.4%) | (17.5%) | (-0.1%) |
登録講習修了者 | 17.3% | 21.3% | ー4.0% |
(男) | (16.1%) | (19.8%) | (ー3.7%) |
(女) | (19.5%) | (24.0%) | (ー4.5%) |
合計 | 17.0% | 17.9% | ー0.9% |
合格基準点
本年度(2022年10月実施分)の合格基準点
50問中36問以上正解した者を合格とする。
(登録講習修了者は45問中31問以上正解した者を合格とする。)
昨年度(2021年12月実施分)の合格基準点※参考情報
50問中34問以上正解した者を合格とする。
(登録講習修了者の対象受験者なし)
本年度(2021年10月実施分)の合格基準点
50問中34問以上正解した者を合格とする。
(登録講習修了者は45問中29問以上正解した者を合格とする。)
問48の問題誤りに関する措置
試験センターの発表抜粋
問48の選択肢4の記述中、「第1四半期から第4四半期まで連続で対前期比増となった」とありますが、令和4年9月30日国土交通省発表のデータ改訂に伴い、第2四半期の対前期比は同年8月31日発表の「+0.7%」から「▲(マイナス)0.0%」に改訂されており、問48は正解肢のない問題となっていることが判明しました。
このため、問48については、全ての解答を正解として取り扱うことといたします。
このような事態が生じたことをお詫び申し上げますとともに、再発防止に努めてまいります。
宅建士試験の過去20年間の試験結果推移
試験結果からの総括
まずは、宅建士試験に合格された方はおめでとうございます!
今年も多くの宅建受験生が試験に臨まれた結果となっており、昨年の10月試験と比べて受験者数が約7%アップと宅建資格の需要の高さがうかがえますね。
なお、今回の試験に関しては上記の解説でも載せてます通り、問48が問題誤りのため全員正解となっておりますが、合格点ボーダーは36点と前回より2点アップ、合格率は17%と前回よりやや低下しており、試験全体で見た際は難化している傾向にあります。
また、試験問題の内容としても「長文問題が多い(増えている)」「判例文・権利関係でも個数問題が出題」「宅建業法の出題の仕方に変化」など、受験生を惑わすポイントが顕著に増えている点からも単純に市販のテキスト、過去問集を1~2回せば受かるような簡単な試験ではなくなってるのは明らかだと思います。
あと、試験結果の情報より読み取れるのが「登録講習修了者」の合格実績が悪い点が挙げられます。
たまたまかもしれませんが、今回の試験に関しては通常受験者(男性)のほうが登録講習修了者(男性)よりも合格率が高いという逆転現象が起こっております。
登録講習修了者の場合、問45~50が正解扱いとなるかなり大きなアドバンテージがあるにも関わらず、こういった結果になってる点はかなり興味深いところがあります。
※今回の問48が全員正解扱いになった事案が何か関係している可能性はありますねぇ(怪
ちょっと話が脱線しましたが、試験の合格率に関してはここ20年間の推移を見ても分かる通り、15~18%の間で推移しており決して簡単な試験ではありませんので、今年残念だった方、これから目指す方は十分準備して試験対策を行うようにしましょう!
参考:試験の考察動画
参考:試験結果関連
令和4年度宅地建物取引士資格試験(10月実施分)結果の概要(PDF) | RETIO 一般財団法人 不動産適性取引推進機構
令和4年度宅地建物取引士資格試験(10月実施分)合否判定基準及び試験問題の正解番号(PDF) | RETIO 一般財団法人 不動産適性取引推進機構